今回参加した世界同時開催のカセットテープの祭典「Cassette Store Day 2017」は、日本の事務局を務める会社が信じられないくらい意欲的でクリエイティブだった。そういう人と一緒に仕事をすると心が洗われるような気持になるし、自分もやりたいことに誠実にいようと思い直させられる。

この会社はカセットテープの海外プレスの代行もしているのだけど、プレスの手配からしてレスポンスも早くて親切だった。更に、渋谷ミルキーウェイで開催された日本のプレイベントでは、加盟アーティストを招待し、お客さんにも空カセットテープをお土産に配ったり、「なぜカセットテープをお薦めするのか？」が書かれたフルカラー印刷のパンフレットまで配られた。 －これらにどれくらいの費用や手間がかかるものであるか？同じように仕事をやっている人にはよくわかる。儲け主義ではできない細やかさと、スタッフも楽しんでやっているのがわかるようないい空気に満ちていた。

そして開催日前日。加盟作品のアーティストに、突然宅急便が届けられた。中身はイベントロゴ入りの缶バッジ、ポスター、2017の加盟作品カタログ。カタログだって、切り抜いたら自分でカセットのジャケットが作れるキット付き。もちろんフルカラー。・・・これだけやってくれたら、アーティストだってレコード店だってやる気100倍沸くはず！（きっと店舗にも、POPや、ディスプレイの装飾品が届いたであろう）

10/14、Cassette Store Day当日。私はいくつか都内の店舗にご挨拶＆POP書きに伺った。特に素晴らしかったのはHMVで、清潔で洗練された雰囲気のアナログフロアで、有名無名問わずにカセット作品を大々的にディスプレイしていた。しかもちゃんとPOP付きで！バイヤーさんが本当に素晴らしいと思う。お買い物に来るお客さんだって、さぞゆっくり楽しく作品を選べるに違いない！

自分のスタイルに嘘をつかず、いい音楽を作っていきたい、って心から思い直した１日だった。
↓HMV吉祥寺店
↓HMV新宿ALTA店