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毎日(全然)短いブログ383 – 居場所

日々徒然

私の住んでいる街に車いすのおばあさんがいる。
いつも一人でいて、印象的なのは夜の駅の改札でずっと人の流れを眺めている姿だ。

この街に住み始めてから何度となく、コンビニや100均で買い物をしている姿、時折お巡りさんと言い合っている姿、救急車を呼ばれて何かが起こっている姿など、このおばあさんの様子を目撃する。どんな暮らしぶりなのか全く知らないけれど「独りである」ということは明らかだ。友達は?家族は?福祉には繋がっているか? ・・・考えると胸が痛むが、この姿はもしかすると明日のわが身かもしれない。

安冨歩教授の著書「生きる技法」の中に”誰とでも仲良くしようとすると誰とも仲良くなれない”という命題が出てくる。とても大切なことだと思う。嫌われることを恐れず自分を出していき、真の友達と繋がらないといつまでたっても自分の居場所ができない。友達は重要だと最近つくづく感じている。

週末は、群馬からドラムの島森崇さんが参加する烏龍タウンがやってきたので猫道くんと観に行った。猫道くんも島森さんと時折活動を共にしていると聞いたので誘ったのだけど、お互いの出番以外でご一緒するは初めてだ。

行き帰りの道すがらやバンドの転換中に、表現活動のこと、人との関わり方、政治のこと、SNS、メンバーのこと、子供の頃や親のこと…心や価値観の話にコミットしてお互いにたくさん話をした。とても心地いい時間だった。大人になってこんな友達ができるのは本当に幸せだ。そういう友達には思っていることを素直に表現できるし、何より大きな安心感がある。その安心感こそ「居場所」なのではないかと思う。

人に調子を合わせることは比較的得意だし、今まではそうやって繋がりを広くしてきたふしがある。もちろん何か一部分をシェアできる友達もありがたいし、私も誰かにとってのそれだろう。でもこれからはもっとお互いが「居場所」になる友達と繋がっていきたい。・・・と思わせてくれた猫道くんとの時間だった。

↓烏龍タウンの皆さんと。島森さんのドラムはやはり素晴らしかった。