「マスタリング」という、製品として音圧や音量を整える工程から、我がアルバムが返ってきました。

スタジオ立ち会いではなく、エンジニアさんとメールのやり取りで作業したのですが、とても素直な意見交換ができ、親身に私のスタンスを汲んでくれる方だったので、お顔も知らないのに飲みに行きたいくらい心はだいぶ近くなりました。
少し音が割れてしまった歌の発音部分にだけイコライジングしてくれたり、細やかな職人技に脱帽でした。

仕上がりの確認のたび、もう何十回と自分の曲を聞いているわけですが、曲間の秒数を決めたものを通して聞いてみると・・・うわ～めっちゃ良いアルバムになっているじゃないの～！！涙　自分の心に誠実に生きてきて良かったなー。

しかし、つくづく。物作りは精神力がいるな。せいしんりょく！
きちんと作品を世に出そうとすると、「作ろう」と思った時点からリリースまでに多くの人の手が関わります。すると関わる人数に比例して少しずつニュアンスがズレていくこともあるわけで、関わっている人はそれぞれに皆、良いと思って熱意を持ってやっているだけに、「ありがとうございます、でも違う。私のイメージはこうです」と、伝わるまで伝え続ける大変さがあるように思います。そこで妥協しないことはもちろん、冷めないでいられる精神力よね。感謝をしつつ、やり通せるタフネス。