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読書

日々徒然


このところ中島義道の本を読んでいます。だいぶ人を選ぶ内容で、好き嫌いも分かれる哲学者ですが、個人的に面白く読んでいます。タイトルのインパクトに興味を持ったのですが、ニヒルな内容ではありません。昨晩写真左の本を読んだんですが。

(特に普通の人の場合)自分の正直な生き方を丁寧に拾いながら、別の生き方の誰かを見下さず、自分に傲らず、僕はこうしかできない!と紋切り型の言葉で片付けず・・・不条理を理解して、なおよく生きようとすること。それには、部屋の中でひとりで考えていては見えない、人に表現し、人にもまれて傷付き、そうやっていくうちに本当に自分の生きるテーマが浮き彫りになっていくんじゃないか。それを一生かけて悩みながらもやり続ける中に、人生の輝きがあるのではないか。その仕事は一生評価は受けないかもしれない。もちろん仕事は評価されるといいし、その方が経験は豊かになっていくことも多い。でも、それは、偶然持った才能や、偶然拾えた運による。それでもなお、その仕事を欲することをプロの仕事というのではないか。という内容だったと思う。
読み進めながら、心が抵抗した内容もあったけど、自分のどこかに火が点いたような気がした。

余談ですが、本に登場したカミュの日記の引用が素晴らしすぎてキュンとした!

「九月八日。太陽がきらめきながらゆっくりと沈んでゆく。モナコの夾竹桃、それに花でいっぱいのジェノワ。リグリア地方の海岸の紺碧の夕暮。どことない疲労感、そしてなにか泣きたいような気持ち。こうした孤独感と、愛したいと思う切ない渇き。」

きっと誰もがどこかで感じたことがあるシーン。こんな繊細で上手な表現、凄くないですか!!すごーーい!!

↓LIVEにコーラスで参加します★
エガワヒロシPRESENTSフワリカ!!PART25

~AAR(ADULT ALTERNATIVE ROCK)~


日程:1月31日(木)

場所:高円寺HIGH

時間:開場18:30/開演19:00

出演:エガワヒロシ/SCOTT GOES FOR/KGSS ON THE PEAKS

料金:前売り¥2,500/当日¥3,000