blog

ライブを考える ~レコードショップの小さなライブ~

日々徒然

年明け前に行った渋谷の小さなレコード店で、意図せず目撃したインストアライブが素敵だった!
小さなアコースティックのライブで「こんな形で知らないアーティストのライブに出会うのは、すごく楽しいな」と思った珍しい例だったので、書き残しておこうと思います。

【念願叶って行った、渋谷のディスク・デシネ】
12月のあたまに念願叶って、渋谷にある小さなレコード店・ディスクデシネに行くことができました。ここは毎日開いているわけではないセレクトショップで、お店が開いていてさらに私の「行くぞ!」という気分が合わないと、なかなか訪れることができないのです。その日は土曜日で、SNSで「今夜のデシネは、お酒を用意して小さなDJパーティーとライブをしています」という情報を見たので、行ってみることにしました。

そもそもデシネとの出会いは数年前。タワーやHMVで気になって手にとるCDがたびたび「デシネレーベル」のアーティストであり、聴いてみるとストライクなものばかりでした。そして2015年にミンディーグレッドヒルが来日ツアーをしたとき、オーナーの丸山さんに「私のリリースパーティーでミンディーと共演できないか?」とコンタクトをとったのがはじまりで、この丸山さんのタフネスとセンスを知ることになりました。

↓ミンディーの来日公演のとき(2015年)。この頃は全然英語ができなかったなー・・・ミムラス内藤彰子Blog
海外のアーティストを日本に呼び、自ら企画し、車を出してジャパンツアーのマネージャーをし・・・etc. はたまた、店頭に立つ日もあるし、日本盤のデザインも彼が自らやっているという「一体、丸山さんは何人いるのか!?」と思うほど忙しいはずですが、そのシャープなセンスと強いハートに私は驚きました。以降ずっと尊敬の眼差しでデシネの情報をチェックしていたのです。


【CDショップでの、アットホームなミニライブ】
やっとお店に着き、扉を開けて中に入ると、既にオーナーの丸山さんがDJをしていて何名かお客さんがおり、ビールを飲んだり、お喋りしたりしていました。何ともそそられるコンパクトなフロアの奥にはスピーカーと楽器がセッティングされていて、そのうちライブが始まる雰囲気。1人で行った私は少し所在ない感がありましたが、受付で1000円のチャージを払い(イベントがないときはレコード店なのでノーチャージで入店できます)、「実は初めてCDを買いに来ました!ステージの裏の棚も見ていいですか?」とスタッフに聞くと「いいですよ」ということで、セッティングされた楽器の裏の棚まで回り、じっくりとCD探しをすることができました。
ミムラス内藤彰子 mimlus naito akiko

【アパレルや小物も可愛かった】
ミムラス内藤彰子 mimlus naito akiko【CDとレコードと靴下を買った】
ミムラス内藤彰子 mimlus naito akikoそしてそろそろライブが始まるとのことで、私はレジでアルコール1杯と、お皿に盛られて売っていたポテトサラダを注文し、席についてみることにしました。私にとって初めて見るアーティストでしたが、お店の雰囲気が最高にワクワクさせてくれたのでとても気分が盛り上がりました。「どんな人たちが出てくるのかな?楽しみ!」

【ライブへの気分が盛り上がった点】
1.ちょっとした手作りのフードメニューやドリンク類は種類があり、どれも洒落ていて注文したくなった(おつまみは陶器の器で出てきたので”洗練された”カフェを想像するような雰囲気作りに貢献していた。紙皿だったらまた違ったかも)
2.好きなレコードショップのパーティーの一環としてライブが開催されていたのでセンスを信頼でき、知らないアーティストだったけど「きっと何かいいミュージシャンでてくるはず!」とイメージできた
3.DJが心地よい曲をかけていて、ライブまでの時間も気分よく過ごせた
4.小さなフロアにショップスタッフの女性が2人いて、皆に気さくに話しかけていたので一人で行った私も安心して過ごせた
5.ライブスタートまでの時間、店内をうろうろ自由に買い物できた。つまり、バル+買い物+DJがライブまでの時間をも楽しませてくれた

【こうするともっと良かったな、と思った点】
1.オーガナイズした人がアーティスト紹介的司会をする → なぜこのアーティストを呼んだのか?とか、見どころ/聴きどころを軽く本番前に喋ってくれたら、もっと入りこみやすかったと思う
2.6曲を1回でやるよりも、2~3曲のステージを休憩挟んで2回やるのがいいボリュームかも → 初めて聴く曲ばかりで、曲調が似ている場合(そのアーティストのカラーだから似ているのも魅力のうち)2~3曲で休憩すると緩急がちょうどいい。曲中に食器が当たるカチャっという音が気になるほど繊細なアコースティックサウンドだったので、小さな空間で演奏する場合、小分けになったら集中力も途切れなかったかも。

ミムラス内藤彰子 mimlus naito akiko

ここまで色々とライブを良くするための”パッケージ”の話を書きましたが、グッとくる演奏が何よりもはじめの1歩ですね!
しかし本当にいい雰囲気だったな。また週末の夜を楽しみに、デシネに行きたいです。