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英語の勉強は小さな泥団子をころころするようなもの

日々徒然

英語をの勉強を始めたのが2015年の12月なので、約1年2か月が経ちました。

まだまたペラペラとは言えず、長い文章を話すことはできないけれどこつこつと諦めずに勉強しています。ダイエットと同じで特効薬のような「1週間でペラペラになれます!」のような勉強方法はなく、毎日、ばかばかしくなるような小さな泥団子をころころと転がしながら、気が付くと少し玉が大きくなっている、という感じだと思います。ちなみに1年前は、海外の友達にメールを返すのもいちいち辞書を引いていました。

私の英語力で現時点では旅行会話に困ることはないし、友達とのメールはすぐに返せるし、ネイティヴ同士が話していることの80%は「何を言ってるかわかる」感じで(※同じ言葉をリピートはできないけど)、自分のしたい話は間違えながらも話せる、といった具合です。でもネイティヴのグループの中に日本人の私が一人で加わると、会話が早くて聞き役ばかりの超つまらない人物に化してしまうこともあります(汗)。私はどちらかというとプライドが高く傷つきやすい性格である方だと思いますが、間違えながらしどろもどろに英語を話す自分のカッコ悪さを露呈しないと前には進めないので、勉強の副産物として”できない自分に開き直る”という感覚も鍛えられてきたかもしれません:)

ところで、何かの分野で少し海外のカルチャーをかじっている人によくいる「日本人はダサい/劣っている、外国はお洒落/先を行ってる」的な考え方で日本人を見下している人にたまに行き会いますが、私はそれこそ盲目的で残念に思います。こういう人こそが日本の「自己肯定感の低さをまん延させ続けている人」ではないか?と思うようになりました。こういう人は生まれたての柔らかい芽の成長を無自覚に潰しに来ます。(逆に、”クールジャパン”を盲信している人も心配するけど)個人が大切なのにね。

上記の意見に「あなたも同じこと言ってるじゃないか」的な書き方になりますが二元論ではないので書いてみますと、ヨーロッパの特に個人主義の文化の国は、子供の頃から自己肯定感を大切に育てられている人が多い印象で個人ベースの安定感があり、「至らぬところを見つけて徹底的に直す(直させる)」が最優先の日本の空気とは違うなと感じます。今できることを評価することができるのは、他人と関わる上でも重要です。これがないと嫉妬で他人を自分と同じ不安/不幸に留めたいと内心望んでしまったりするからです(ルサンチマン)。自己肯定感は他言語を勉強していると時々文法などにも表れていて、私も自分の「自己肯定感の曇り」があるので、晴らしていきたいなと思うようになりました。

ともあれ、どこの国に住んでいても個人でみると同じ時代に生きている同じ人で、海外の友人の恋愛相談やお悩みなど聞くと「国が違えど、大して変わらないんだな」と思うことが多いです。どの国にも、視野の狭い人もクソヤロー(失礼!)もいるし、自分の人生を豊かに生きようとしている人も、繊細な思いやりを持った人もいる。どの国の文化にもいいなと思うところとヤだなと思うところがあり、知ることで今の自分にとってのヒントやアイデアを得たり、または相手と話し合うことにこそ価値があるのだと思います。

さて、英語の勉強の話に戻ります。

私の場合、おおらかで気の合う非ネイティヴの先生に出会えたことと、ちくちくミスを指摘せずに気長に私の英語を聞いて普通に接してくれる友人たちに出会ったことが、心の支えになって勉強し続けることができていると思います。例えば私が「英語がまだまだできない自分」にフォーカスしそうになると、「え?全然大丈夫だよ!?」「アキコちゃんの英語力をバカにするような人がいたら、そいつは日本語の難しさを知らないんだよ!だって英語と全然違う言語なんだから、話がはずまなかったらあちらの責任!」とさらりと言ってくれます。(こんなところでも彼らの自己肯定感の違いを感じる!)お蔭で堂々と英語を使い続けることができています。
ミムラス内藤彰子 mimlus naito akiko↑ 言語交換をしているイギリス人のSarahちゃんとそのお友達。天ぷらパーティーをした!英語がどうあれ普通に接してくれるSarahちゃんも、仕事のコミュニティを作ったり、ラジオ番組をやったり、インディペンデントな生き方をしていてかっこいい!

英語のおかげで海外にもレコードを販売できているし、気の合う友人に出会えたり、新しいヒントをもらったり、面白いことがいっぱいあります。そんなわけで、今日も小さな泥団子をころころしたいと思います。

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SSW・エガワヒロシさんが先日の「HERE BY YOUR SIDE TOUR」を観てミムラスについてのブログを書いてくれていました。パンク精神!その通り!
http://d.hatena.ne.jp/egawahiroshi/touch/20180206/1517877050