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毎日短いブログ96 – 頭から離れないこと
思い出すたびに自分が情けない。
先日のこと。
家から自分の駐車場まで歩いていく途中、信号ギリギリで曲がってきた車がさらに小道に右折するとき一時停止せず、歩道を歩いていた若い女性の腕を少しかすったのを見た。女性は怒って車の男性に「ちょっと!!!今腕に当たりましたよ!!??」とすぐに言って停車させるも、男性は「ごめんなさい、、急いでたもんで気を付けます・・」と言って降りてこない。女性への「お怪我はないですか?」といった気遣いはなく、女性が言うまで車から降りても来なかった。すぐに女性は男性の車に詰め寄り路肩へ停車させ、男性はようやくシートベルトを外して降りてきた。
私は急いでいたのでその会話を横目に自分の車を出して、彼女と男性の横をそっと通って出てきてしまった。
しかし。待てよ。何故私はすぐに加わって「おじさん、私も見ましたよ。歩道あるのに一時停止してなかった。」と唯一の目撃者として女性の応援に入れなかったのか。そんなに遅れちゃいけない大事な用事なんてこの世にあるもんか。女性は怖いしムカつく思いをしたのに応援もなく一人でおじさんに立ち向かい、目撃者であった私には応援もなく無視され、世の中にどれほどがっかりしただろう。どれほど心細くなったろう。
その時の私は”女性の手が当たったのみで無事そうだし、ちゃんとおじさんに話できている、おじさんも車から降りてきたし・・・”などど都合よく解釈して見ぬふりをしてしまった。でもそれは完全に間違っている。
私は自分を大切にする感覚が大きく欠如していて、何か嫌なことがあっても一歩前に出るのが怖いから「おかしいでしょ」「やめてください」が言えない場面がいっぱいある。それをわかって気を付けている今ですら、同様のことがまだまだたくさんある。だからこんなに明らかに女性が一人で困っている場面でも、「それはだめ!」と応援に加わってあげられなかった。私があの女性だったら、おじさんに「ごめんなさい、急いでたもんで」と言われた段階で引き下がっていたかもしれない。
そんな調子じゃ、誰も守る愛する能力なんてない。まずは、自分を大切にすることから。