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地下水脈のはなし

日々徒然


体調や考え事がモヤモヤっとするときは、気圧配置図を見ると低気圧が居ることが多いんですワン。自分だけかと思っていたら周りにも結構いるのだワン。(↑この表情好き!笑)

さて、最近は泉谷閑示さんという精神科医の本を読んでいて、すごく面白いです。(前著「普通がいい」という病 (講談社現代新書) 泉谷 閑示)感じてきたことを素晴らしく上手く言葉にできているところもスゴい!

中でも「地下水脈」に例えた話はハッとします。

その人の「体験」ではなく「経験」として事柄が深められていくと、掘り下げた先に地下水脈がある、という話。掘り下げが浅いと、途中、掘った場所によって赤や緑の水が出てきて「こっちは赤い水が出るぞ」「こっちは緑」などと言って、他と自分を分け隔ててしまう(表面的主義主張の型にハマるということ)。しかし「経験」を掘り下げて、専門性や個別性の壁を突き抜けると、全部に繋がる地下水脈に辿り着く。するとどこから掘ってもこの地下水脈の水に辿り着くことを知る。この地下水脈に行き着いた人は、シンプルなことばで、時代やジャンル、専門性を超えた共通の何かを感じている。・・・というようなお話だった。

音楽でいえば、メタルでもヒップホップでもポップでも。
大きく言えば、ファッションでも文学でもアスリートでも音楽でも。掘り下げている人とは、共通する普遍的な真理が共有できるんだなぁ。

少し前にもこのBLOGに書きましたが、歌い方が好きになれない歌手だって、そこに素直な実感がこもっているステージを見たりすると感動する、というのは、これと共通するんじゃないかしら。なんて。

更にこれはきっと恋愛なんかも一緒で、一見食い違うAさんとBさんカップルの言い分を深く探っていくと、実は二人は同じところを見ていたんだね!なんてジーンとくるパターンもあるかも。?

もとい、自分の中に「赤」や「緑」の水になっていることがあれば見直したいです。逆に、掘り始めがどこの切り口であっても、丁寧に掘り下げれば同じ場所に辿り着くから大丈夫!っていうのも、何かいいヒントですね。