blog

POP先生の魔法

日々徒然

ミムラス内藤彰子先日の東京、ミムラス内藤彰子リリースパーティー”All Stars披露宴!”の様子が、Veemobというサイトに掲載されました。アルバムのリリースニュースの時にも書いてくれた女性ライターさんによる、愛情と、真剣さが伝わるライブレポートで、仮原稿を読んだときはひとり号泣するほど、私にとって本当に嬉しいものでした。伝わった手ごたえほど、幸せなものはないです!
– – –

その昔、手描きPOP(お店に飾ってある販促用のPOP)界の名門・中山政男先生という方が「POPだって、自分が本当に思っていることを書かなきゃ伝わらない」という話をしてくださった時の話を、最近よく思い出します。「だからね、食材の前に、”普通にうまいぜ!ガッツリ食べよう!” みたいなキャッチコピーを書いて立てたって、伝わらないんですよ」と、いかにもありそうな(いや、そこまでひどいのはなかなかない!)「悪い例」を出したのが面白かったのですが。

この「普通にうまいぜ!ガッツリ食べよう」って、すごーーーーく自戒になるような気がして。さすがに、こんなに雑な言葉選びはしないにせよ(笑)、よくある完成された言い回しに満足して、実感がないのに”ある気がして”使う言葉が危ないなと教えてくれる。曲を作る時、人に何か伝える時。*皮肉の意味でパロディをしているものは別

そう思うと、リリースしました、ライブします、メディア出ます、宣伝します、などなど、1つ1つの行動だって、ときどき意味や楽しい実感を、自分に問いかけながら進んで行きたいんです。「○○だから、××する」の方程式の中はとくに。今はがむしゃらに動いているけど、「がんばってる」感にこしかけて、大事なことを見失わないように。そして本当に思ったら大胆に!

– – –

ところで、この中山先生のPOP、私はとても好きでした。派手さ、斬新さ、クセで勝負はしていない、さらさらと描かれる手描きのイラストやことば。中山先生の描くりんごは、思わず「りんごの季節か!買って帰ろうかな」とそそられるし、寄せ鍋のPOPは、「あぁ、寒くなってきたし鍋っていいよな」と思わせてくれる”作品”でした。あの魔法が一体何なのか?いまだに考えています。