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3.11をこえて

日々徒然

昨晩は高円寺Showboatに、大好きなドラマー坂口良治さんの出るライブを観に行った。チャリティーのイベントだったので沢山のゲストが出演したため、彼のドラムを聞けたのは数曲でしたが、めちゃくちゃ体温を感じたし、物凄く気持ちいいところに入ってくるスネアの音一つにも、「うあぁ♡」とひとり卒倒しました。

さて、昨晩は各地でチャリティーのイベントは多かったんじゃないでしょうか。

私は復興の手助けとして「自分は歌うことくらいしかできないので」とすぐに語れるシンガーに懐疑的です。
いや、きっと多くの人がぼんやり違和感を感じているはず。

意地悪な意味じゃないですよ!チャリティーだって誰かの役に立ってるし。たぶんポイントは「あなたや私が別に歌わなくてもいいのに、なんでわざわざそう言って歌うのか?」なんだ。その答えを丁寧に考え続けている人は、私は少ないように思うんです。そこに答えがないと世界は変わらない。

震災のあとの短い期間、多くの人が一瞬、個人を大切にしたいと本気で思っていたように感じるんです。
でも、その空気は一瞬で去ってしまった。

今流れているこのヘンな空気の完成には、自分も皆もほんの少しずつ加担してしまってる。

美辞麗句を掲げなくていいから、個人を殺さない空気をじんわり作っていきたい。特にアーティストはそういう人種であるはずだから。