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率直に、LIVEについて考える

日々徒然

行ったことのない地でLIVEをする(させてもらう)とき、自分に対して来てくれるお客さんの数が全く集まらない場合もあるわけで、そんな時は地元の方々に集客を頼らせてもらいます。しかし、ライブスペースの経営も考えたいし、誰が悪い論ではないと前置きしたうえで、私は「出演者が多すぎるライブは辛い」という部分を、正直に言っていきたい。こんなこと言ったら「集客できないのだから、みんなで助け合うしかないじゃないか!」とお店には怒られてしまいそうです。いや、それが出演者へのご厚意である側面も重々承知で、でもお客さんのためにも新しいやり方を考えていくときなんじゃないかと思います。

私個人的には、ライブハウスやカフェで5組以上になってくると、普通に30分のステージを続けて観るのがシンドイです。皆さんはどうでしょうか。「興味のなかったアーティストのライブを偶然目撃して、好きになってもらえたら」という配慮だって理解しているし、まだまだこれからというアーティスト側にとってもありがたいことですが。でも、自分にとって興味のわかないライブを不本意に観る辛さも、目をそらすべきじゃない。お付き合いに疲れ切った表情のお客さんを前に、演奏する心苦しさも同じく。

例えば、出演者が多い場合、

・フード、ドリンクがある程度充実している
・今日の出演者を募った人の意図が明確
・できたらMCがいたり
・タイムテーブルが事前に発表されていて、当日も会場内に出ている(パンフレットとか黒板とか)
・その代わり、出演アーティストの魅力はどこなのか?という企画者による「紹介一覧」的なものが配られている
・出入り自由のパス提示制(FESの感覚で)
・ライブを観ない時間に過ごせる場所が、同じ場所か近くにあって充実している

だったら、どうでしょうか。既に、そんなブッキングライブもときどき行われていますが!選択の自由がある。お客さんにとって「ライブのつまみ食い」は、楽しいこと。 そう考えると、まだほかにもできることはありそうです。(気がします、私は。)

または、「ショーケース」的なライブであれば、前にミムラスの企画でもやったことがありますが、司会MCがいて、歌番組のように2曲ずつ演奏してもらうようなのも良かったと思う。 お笑い芸人の友人が昔、「最近はテレビでネタ番組がなくなっちゃったから、新人がネタで世に出るチャンスがない」と嘆いていたのを思い出します。音楽は、どうでしょうか。もしかしたら、ライブにもいい”キュレーター” が必要なのかもしれません。

LIVEや音楽へのイメージを下げるようなことはやめて行きたいし、いきなり大きなことはできなくても、本当に質のいいもの少しずつでも届けたいです:)