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memories of Amsterdam – 4 –

日々徒然

ミムラス内藤彰子アムステルダム4日目、今日は午後の便で日本へ帰る日なので朝からとても寂しくなりました。ホテルの荷物をすべてトランクへ詰めこみ、夢のような日々があまりにも短かったことを感じます。

最後は「I amsterdam card」の無料特典、カナルクルーズ(1時間運河周遊)へ行ってみました。クルーズ船は昨日聞いた予定時刻9:00よりもこれまた遅れていて、どうも9:30スタートになったらしい。

まだ早い時間で外も明るくない、受付のクロークにトランクを預けたので身軽だし、お腹もすいたのでマクドナルドへ行ってみることにしました。昨日オランダ語のタッチパネルで注文できたので、もう一度チャレンジしてみるか!と余裕しゃくしゃく入ってパネルを前にすると、日本と同じマフィンのモーニングが並んでいます。私はソーセージエッグマフィンをタッチし、クレジットカードを通そうとするのですが、何をやっても会計画面に進まない!諦めて英語の画面に戻り再び1から注文してみると、これまた何をやっても「EMPTY」。わー、マクドナルドも注文できないなんてショック!!周りを見渡しても、教えてくれそうな余裕のある人がおらず、結局諦めることにしました。悔しいな。ミムラス内藤彰子↑しかし、マックを出てその隣にオランダ名物の自販機を発見!販売されているのは「クロケット」、まさに日本語の「コロッケ」の販売機がありました!ラッキー!コインを入れてコロッケを取り出しその場で食べられます。味は何種類かあったけど、カレー味のコロッケをチョイス。(ちなみに、このクロケットを買うときも取り出し方がわからなくて後ろのロシア人カップルに開けてもらったのでした。笑)
ミムラス内藤彰子そして9:30のクルーズに参加。朝なので4人しかお客さんがいなかったのですが、それぞれの国の言語で音声解説を聞くイヤフォンが配られ、おかげで日本語の解説を聞きながら楽しむことができました。解説の中にはアムス(オランダ)の国民がいかに国際的で優秀であるか、という説明も入っていましたよ:)ミムラス内藤彰子約1時間のクルーズは小さな橋をくぐりぬけ、たくさんの建築様式の説明を聞き、なかなか充実していました!楽しかったな。

船を下りてからは、本格的に朝食を求めて市街へ。とはいえクロケットを食べたので軽いものがよく、イングリッシュブレックファストのレストランに入りました。目玉焼き2つとベーコン、トースト、コーヒー。店員のおばさんが少しなまった英語で「あなた、shipは好き?」と聞こえ(ん?!Ship!? クルーズは良かった?と聞いてるのかな・・)よくわからず、「Yes, I like it」と答えると、おばさん「Good」と奥へ入っていく。(あー!!Chip、ポテトのことか!)と気づいたのはおばさんが去ってから(笑)のちに山盛りのポテトが運ばれてきて、私は満腹のお腹に更にポテトを詰め込むことになったのでした。はー。

満腹のお腹をさすりながらお昼に中央駅に戻ると、今日も空港に見送ってくれるMitchellが来てくれました。この数日毎日通訳をしてくれ、オランダについてたくさんのことを教えてくれ、英語もオランダ語も教わり、大変お世話になりました。翻訳家のお仕事がフリーランスだからこそ時間をとることができたのだと思いますが、本当に感謝しきれません。そういえば、まだオランダにも人種差別があることを彼から聞きました。アムスのような都市部にはあまりないけど、彼がユトレヒトで獣医学を学んでいたころはとても辛い仕打ちがあったと教えてくれました。(Mitchellはスリナムのクオーター)オランダは寛容な国であると聞いていただけに、悲しい話だな。ミムラス内藤彰子↑アムス中央駅から電車で15分、スキポール空港のオランダ航空のモニュメント前で。またオランダに来たいと思ったのでOVチップカールト(Suica)に余ったユーロコインをチャージして日本へ持って帰ることにしました:)

荷物を預けてから出発までは、空港内の本屋さんに行きました。①海外で売っている日本の観光ガイドブック と、②オランダ料理のレシピ本 を買いたかったから!日本はどう紹介されているのか興味があったし、オランダ料理についても興味があったので探していたのです。結局どちらも見つかり、料理本は「オランダの記念にプレゼントするよ」とMitchellが買ってくれました。嬉しい心遣い!日本に帰ったら、さっそく作ってみよう! あとは、空港内のスーパーで友人たちへのお土産探し。ビール、お菓子、調味料などなどかごいっぱいに!するとレジでアルコールを買う時、身分証を見せてと言われました。レジのおばさんは私を見て「25歳は超えてないと思うから」と言ったのです!私はパスポートを見せながら「I’m twenty♪」とにっこり、おばさん、驚きおののいていました(笑)あとでMitchellと「やったね!」とニヤニヤ。日本人は顔の凹凸が少ないから幼く見えるのだと思います。

そうこうしているうちにいよいよフライトの時間。本当に楽しかったのでオランダから帰りたくないけれど、Mitchellにも別れを告げて出発しました。また来るね、オランダ!ミムラス内藤彰子↓帰りの機内食は「Dutch meal/Japanese meal」のチョイス。もちろん最後の思い出にDutch mealを選びます!メインはマッシュポテト(プレーンとケールMIX+ミートボール)、ストロープワッフルのトライフル、コールスローサラダ、オランダのチーズ。ミムラス内藤彰子↓2食目のモーニングは、キッシュとフルーツ、ヨーグルトでした。ミムラス内藤彰子実際は霧の影響で機内で1時間も待たされ、飛行機が遅れたのですが、心の中でアムスの思い出をプレイバックして過ごしました。帰りにiPhoneで音楽を聴きながら、次のアルバムのことを考えたり。

【まとめ】
オランダのアーティスト・ベニーシングスのインタビューを読んだことから始まり、東京で会ったとても意地悪な音楽関係者の発言に日本の音楽シーンの悪習慣を感じ、「DOX RECORDSの自由で優しい楽しい精神を感じたい!」と思って決めたアムステルダム旅行。以前、イタリアへ女性単身で旅行をした友人の話を参考にしながら計画し、ツアーに申し込む代わりにインターネットから現地にペンパルを探しました。アムス在住の人々・男女8人にメールを送って、帰ってきたのが今回の心優しい2人だったのです。おかげで観光的でない体験がたくさんできたし、本当に幸運でした。思い付きだったので1週間の短い休暇でしたが、今度は最低でも2週間くらい滞在したいです。

オランダへ行って、自国日本のことも見えてきました。短所と長所は表裏一体。他人の目を気にしすぎる日本は好きではないけど、逆に、とても細やかな性格でもありますね。それが商品やサービスにも表れていると思います。料理/ファッション/交通/心遣い(例えばレストランで水とおしぼりが必ず出てくる、トイレの便座カバーがあること等)は、日本がいかに素晴らしいかを思い知りました。私も含めて、きっと多くの日本人が西洋人にコンプレックスを持っているけど、日本にも独自のいい文化が沢山あるのでそこに自信をもって対等に関わることができるのではないかと思いました。

この刺激をもとに新しいアルバムへの曲作りをしていきたいと思います!ご期待ください:)  (完)