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Facebookクローズのお話と”お知らせ”問題

日々徒然

【ミムラス内藤彰子Facebookページをクローズすることにしました:)】
長らく情報を閲覧し、シェアや「いいね」、または応援のメッセージをくださった方方には心からお礼申し上げます。とても励まされましたし、地方の方や海外のリスナーさんと交流できる場所として、ツアー中は特に楽しく利用することができました!ありがとうございました。

アーティストがインターネットを駆使して情報を発信するのがスタンダードとなった時代ですが、ソロ活動の私にとってSNS、とくにFacebookは、正直にいうと最近馴染めなくなっていたんですよね。いつも派手に輝く情報を載せなきゃいけないような気持になるし、「今日はこれを食べました」みたいなことをいちいち投稿する気にならないし、主義思想を正直に書くには神経つかうし、かといって、いつもお知らせばかり投稿するのも自分ですらウンザリしちゃうんですよね~。仕事のためなのだとしたら、私の場合は、もっと別にエネルギーを注ぐべきことがあるのではないか?と思うようになりました。

【アーティストの”お知らせ”問題って、多くのミュージシャンが心を痛めていると思うの】
私は最初にアーティストページを作って、そのあとから、当時のサポートメンバーに「個人ページも作ったほうがいいよ」と教わって2つのページを持ってきました。理由は「そんなに有名じゃないくせに、アーティストページでしか関わってくれないのか、と感じて悪く思うひともいるから個人ページで友人を交えてフランクに情報交換するといいよ」ということでした。そして実際に活用してみると2つのページ両方の「友達」になる人が沢山でてきました。彼のアドバイス通りであり、他愛もない内藤彰子の日常のワンシーンについての個人投稿にはたくさんのリアクションを受け、アーティストページのライブのお知らせともなると次第にパスされていくという流れが見えてきました。(もちろん、リスナーの方が熱心に情報を読んでくれているのも伝わっていて、本当に感謝していました!)「そんなの逐一、気にする方が悪い」「そんなの気にしたらSNSはできない」論は、散々語られた切り口ですが、私は問題はそこじゃないと思うんです。

『友達にならないと評価されないって世界は、つまらないじゃん』そうツイッターに投稿していたのは建築家でアーティストの坂口恭平さん。まさにそれだ!と思った記憶があります。逆に、友達だと思っている人が「お知らせがあります!」と書いたとたんに「友達なのに急に商売っ気を出してこないでよ・・・」という空気になることも見えてきました。(人生どこをみて生きていくかは自分次第なので、Facebookだって気にせず自分の目的だけを見て進んでいける人はうまくいくと思う!)

しかしながら確かに、情報過多の現代において「おしらせ」はよほど興味のあるものでない限り、うっとおしいものであることは間違いありません。家のポストに入ってるチラシは99.9%すぐにゴミ箱に行く(なのにチラシは作られ続ける)、TVコマーシャルだって入らないほうが本当は嬉しい、電話の勧誘なんてもってのほか、街中で「すいませ~ん」なんてキャッチされようもんなら腹も立ったり。そうなると「これから」のアーティストにとって、むやみやたらとSNSで宣伝をするのは、家のポストに投函される無駄チラシと同じくらい無駄なのではないか?と。その割にはFacebookに書く記事は神経を使うし、もうやらなくていいかと思ったんです。

アーティストとして自分で活動している人は「宣伝を自分でやる難しさ」を一度は感じたことがあるはずです。友達のミュージシャンと飲むと、この話題を時々話します。「自分で”自分はこんなに素晴らしいからライブに来て”って言うの、本当は多くのアーティストが苦手だよね」「作品に自信があっても、どこか押し売りのようなうしろめたさを感じる」そんな思いをよく聞きます。でも、これからは自分でそういう部分もしばらくやっていく必要がある。だから無理のない発信の仕方で、言ってる本人も楽しくできる方法でやって行こうと思います。人がやっていることと同じことをやる必要はないし、そういう人と違うズレこそ楽しんで突っ走ったほうが面白そうだ:)

私が楽しいこと・好きなことは、音楽もそうだけど、絵を書いたり物を作ったり、映像作ったり、料理したり、場所をきれいに飾ったり、人と会ったりコラボするのも好きだし、そういうことにもっともっと時間とパワーを使って動いていけばいいと思っています。もちろんお知らせはこのホームページと、ツイッター(こちらはかなり適当にやっているため続けられそう)で発信していこうと思います。リスナーの皆さんには、わざわざ私のページまで見に来てもらう手間が生まれますが、お互い楽しくやっていきましょう!これからもよろしく!

追伸:アルバムのリリース、きっと面白いことになるからね!