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何を描いてるのかまだわからない!

日々徒然

ミムラス内藤彰子前作のアルバムの「ピアノ」という曲で歌った私のおばあちゃんが、お盆前に旅立ちました。何度も危ない時期を乗り越えて101歳まで生きてくれ、むしろ、ビビリな私たちに”別れの覚悟”を決める猶予期間をくれたのではないかと思うくらいです。穏やかな顔で眠る棺の中の祖母は、不思議と若返って見えました。最期にお話しできたのは、私がオランダに行く前の6月中旬だったかな。口からお食事がとれなくなって長かったので、棺の中の枕の横に好きだったモンブランを入れておきました。天国へ行く前に食べてね。・・・って、私の自己満足でしょうけどね。

家族で心電図のモニターを見つめる病院でのあの時間は「いつ死んでしまうのか」と恐怖マックスだったけれど、おばあちゃんとの思い出が濃すぎて記憶量は変わらず、今は「何かが消えた」感じはしません。私はむしろ死ぬこと自体はシンプルな現象なんだなぁ、と穏やかな気持ちにもなりました。むしろ、偶然に地球で居合わせた数年をどう一緒に過ごしたかってことが、生きる/死ぬよりも大事なできごとなんだなと思います。

東京に戻って、リリースに向けた最終作業とミュージックビデオの編集の続きをしました。どうしてリリースにこんなに時間がかかってるのかというと、どのように・どこから出すか?が二転三転していたからです。2015年にCDを出したときからまた日本の音楽状況はグンと変わっているし、自分の考え方も変わっているし、どんな方法が最善なのか模索するのに自然と時間がかかりました。自分より長いキャリアのアーティストに意見を聞いてみたり、色んな会社の人に話をきいてみたり、海外の友達に向こうのシーン事情を聞いたり。(そうそう、国民性も違うけれど、日本って結構アメリカの流れの2~3歩後ろを歩いている?こともわかってきた。「これ新しいでしょ!」みたいなものって、結構もうアメリカではちょっと前から皆さんやっているのが多い)

アーティストが心を蝕まれずに、手応えと希望を持って私らしい活動を続けていくやり方、考えたいよね!
私はデザインすることだって好きだし、色んなアイデアだって出せるし、今の私に自分でできることが結構あるんじゃないかしら?って思いはじめちゃったのだ。「この会社さんを通すと新曲のPV流す広告、ウン十万です」「ユーチューブの再生回数1000回増やすのに、ウン万円です」「フォロワー買えます」みたいなプロモーションメニューの説明を聞きながら、「え、やった方がいいのかな!?」と一瞬迷いつつも、「これは加担しちゃいけない椅子取りゲームかもしれない」と感じて。私、繊細だからそういうのにいちいち傷ついてしまうような感覚になるし、じゃあ真実はどこにあるのか?といえば、やっぱり私は音楽とか楽しく物事を生み出すときが”本当の実感”を感じるんです。

ということで、【kwaz label】クウォズレーベル、というレーベルを自分で設立してみることになりました!

川沿いの家に住んでいるから”KAWAZOI”から4文字チョイスしたのですが、「”kwaz”って、何か意味あるのかな?」とネットで辞書を引いてみたら、南アフリカのズールー語で、日本語訳に「あなたができる」って翻訳がいきなり出てきて!運命感じちゃったわけです。(正確な翻訳かは知りませんが)一体私はどこに向かっているのでしょうか?でも、胸の奥のかすかな声はこっちに呼んでいるので、行ってみるとしますか! :D