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地球に還る

日々徒然

金曜日に叔母の葬儀がありました。
夜の遅い時間に、実家から携帯に着信があると、心臓がドキドキする。
もともと肺が悪かったのだけど、亡くなる一週間前に、急に叔母さんから「兄妹たちに会いたい」と言いだして、先週母が会いに行ったばかりだったらしい。それに、なぜだか同じころ、美容師を家に呼んで髪をキレイにしてもらったばかりだったとか。
「死ぬのがわかってたんだろうな・・・」電話口で泣く父の話を聞きながら、叔母のことを思い返したりしていました。
葬儀の日、棺に眠る叔母さんの周りに、皆でお花を沢山入れました。可愛らしいお化粧しているのに、頬に触れると冷たい。棺の蓋を閉める瞬間は、皆が涙を流して悲しみました。
叔母の近所に住んでいた友達2人が、最後までほぼ毎日叔母と一緒にいたらしい。火葬場にも来てくれました。
「あたしたち3人は、五木ひろしが大好きだったからさ。コンサートも3人で行ったのよ。この人なんか、毎日ごはんを作って叔母さんちに届けてたんだから~。入院してからは、毎日朝晩と病院に遊びに行ったのよ?だから、いなくなったら暇で困っちゃうわよ・・・」
愛情溢れる友情、素敵じゃない?すごく幸せな話でした。
火葬場で母とお骨を拾うとき、私は不思議と心が穏やかでした。
「人間って死ぬときは動物的で、ちゃんと地球に還っていくんだな(しかも、どんな人も平等に)」と思うと悲しい中にも何故かホッとして。
シンプルで穏やかな葬儀でした。
まるで、いつも叔母さんが親戚の集まりの夕方に「じゃ、あたし先に帰るわよ」と言う、あの声が聞こえてくるようでした。